失敗しないロケ弁当・撮影用弁当の選び方

ロケ弁は大勢で同じものを食べるので、健康的な・華やかな見た目、スタミナ切れを未然に防ぐボリューム、時間がないとき、片手で食べたいときの簡便さ、などいろいろな条件を気にかける必要があります。「落とし穴」は、1点豪華な企画弁当。いくら贅沢な主菜でもそれ唯一だと、万が一「それ」が苦手だったらその人は昼食抜きになってしまいます。その点、主役はいないけど脇役のキャラが立ってる、しかも脇役の人数が多い、が「幕の内」の利点。万が一どれか1つが苦手でも、つぶしが利きます。

失敗しない「ロケ弁」の選び方とは

ロケ弁選びで、「デキるAD」「デキないAD」がわかる？

万人受けする安全パイでいい意味で「無難に」まとめるか、それともちょっと冒険して話題をさらうか、それは注文者の勇気と演出力、そして食べる人たちの顔ぶれ次第です！人数があまり多くなくて、全員の好みがぼんやりとでもわかっていれば、たとえばエスニックのお弁当とか、すこし個性的なものを選んでもいいかもしれませんね。「好き嫌い」のほかにも、撮影場所、天候などの外的条件、撮影時間の長さ、いつ食べるか、みんなどれくらいお腹が空いているか、などいろいろな条件に合わせて選びたいものです。

ロケ弁を選ぶポイント

ロケ弁を食べるシチュエーションを考えればベストなロケ弁がわかる

撮影場所は？

撮影が「屋内」か「屋外」かによって、体力（エネルギー）消費量が変わります。比較的体力を消費しやすい屋外の場合は、スタミナ補給のためにも、ボリュームの多いロケ弁を選ぶと良いでしょう。

撮影時間は？

撮影にはどれくらいの時間がかかるのかが事前にわかれば、スタッフや演者さんの体力の消耗具合も予測できます。長い撮影には、ボリュームも重視した選択になりますね。

スタッフの食欲の具合は？

出演者やスタッフのコンディションを予想して、場合によっては量が異なるロケ弁を複数用意しておくのも良いでしょう。

前日のロケ弁と被っていないか？

期間の長い撮影の場合は、「毎日違うお弁当」を出すことが重要になります。たとえ好評のお弁当でも続けて同じものでは現場のテンションが下がってしまいます。前もって１週間のローテーションを決めておくのがよいでしょう。

天気・気温・湿度は？

事前に天気予報をチェックして、食べる人がどんな環境で食べるのかを想像してみましょう。例えば、暑いときはスパイスの効いたものを、寒いときは冷たく固くなりにくいものを、といった具合です。

食べる時間は？

とてもスケジュールの厳しいロケで、食事の時間が限られている場合は、おにぎりか、丼ものなど早めに食べ終えられそうなものがお勧めです。

好き嫌いは？

1種類のお弁当だけでは、それが嫌いな人が食べられない可能性も。そんなときのために、肉、魚、野菜といった数種類のロケ弁を用意するのもお勧めです。

ゴミの後片付けは？

食べたあとのことも考慮して、大きなゴミ袋を、分別のためにも複数枚用意しておきましょう。また、もしロケ地付近でゴミを片付けられる場所がない場合は、容器のゴミが比較的少ない「オードブル」を選ぶのも手です。

ロケ弁の注文のポイント

1トータルの予算から、お弁当1個あたりの価格を決める

食べる人数は？飲み物はどうする？配送料はいくらかかる？

裏方のスタッフさんは「ボリューム」、出演者は「彩りと新鮮野菜、ヘルシーっぽさ」、その両方を満たすお弁当を探す必要があります。しかも予算内で！注文者の腕の見せどころですね。

2その場所・その時間に届けてくれるお店を探そう

お店によって「配達エリア」が異なる。早朝深夜でも届けてくれる？定休日も要確認。

注文前に、「食べる場所、あるいは届けてほしい場所」「食べる時間（目安）」を確認します。ロケバスの最終出発地に届けてもらう場合は、届け時間と食べる時間（目安）を伝え、届け時刻から移動（バスに乗せて運んでいる）時間が経過しても、そのお弁当の消費期限内であることを確認してもらいましょう。届けてもらう場所は、建物の外なのか建物の中なのか、外ならエントランスなのか裏口なのか、中なら具体的にどの部屋（スタジオ）なのかを指定します。屋外に届けてもらう場合は、確実に届くよう、目印となるものを指定しましょう。