寒い中でのロケ弁の選び方
寒い場所でのロケで、凍えながら食べるお弁当は辛いもの。一番簡単で確実なのは、出来立てさながらに熱々で食べられる「温まるお弁当」を注文することでしょう。これならば、ひもを引っ張るだけで温まる特別容器に入って届きます。でも制作費の都合でそれが無理な場合は、あらかじめ魔法瓶にあたたかい味噌汁やカップスープ、コーヒーなどを入れて行ってロケ弁に添えるひと手間を。きっと現地でみなさんに喜ばれるはずです。寒い中でのアツアツの飲み物って、それだけで幸せですよね。
寒いロケ現場でこそ、ADさんの知恵や心配りが冴える!
ここが腕の見せどころ!
寒冷な環境下では、ご飯よりもパンのほうが常温と変わらない印象で食べられるという人が多いようなので、複数種のお惣菜も入った豪華なサンドイッチBoxなどを利用してみては? また、届いてすぐ、冷たくなる前に食べるには、「ロケの現地で受け取る」こと。ロケ地がお届けできるエリア内であれば、注文するときに、届け先をロケ地にするとよいでしょう。ただし屋外でお弁当の受け渡しをする場合は、間違いなく受け取れるように目印になるものを指定して。また、注文者側の連絡先(携帯電場の番号など)を2つ以上、知らせておくと安心です。

ドリンクは温かいものを調達!
屋外での撮影、とくに木陰もない吹きっさらしでのお弁当休憩。でもそこに温かい飲み物があるだけでぐっとテンションが上がります。魔法瓶を3つほど用意し、コーヒー、お茶、スープなどを入れていけばよいでしょう。今は、スープ専用の保温ジャーも販売されているようです。また、水さえあれば加熱できる加熱用袋も販売されていて、缶コーヒー1本くらいなら十分に温められます。ちなみに1人分のレトルトのカレーやパックのご飯でも、それぞれ1袋ずつあれば熱々にできます。原理はやはり、石灰と水とを接触させて化学反応を起こさせて瞬時に発熱、というもの。
ポットがあればインスタントみそ汁も
熱々ドリンクのポットの中身は、コーヒー、紅茶、スープが基本としても、ほかにもう1つ、ちょっとスペシャル&お好みの飲み物を持っていくのはどうでしょう?中味は、たとえば「ハチミツレモン入りの紅茶」やジンジャーティー、あるいは酒粕、牛乳、黒砂糖、生姜などで作る「ミルク甘酒」、ハチミツとショウガ汁と柚子の絞り汁で作る「柚子ジンジャー」などはいかが?体がぽかぽか温まるうえに、のどを大切にしている演者さんたちにウケること間違いなしです(詳しいレシピはネットなどで調べてみてください)!


上級者は炊き出し!
提供者側にアウトドアの趣味がある人がいたら、自前のキャンプ用品を利用して、いっそ現地で「炊き出し」はいかがでしょう?準備は大変ですが、出演者やスタッフから大好評間違いなし。ねぎらいの気持ちも伝わります。 もともと熱が加わっている「練り製品」を具材にしたおでんなどの煮込みは、加熱時間が比較的短時間でも、生煮えなどということがないので安心です。ほかに大根(冷凍して持っていき、現地で煮れば、煮汁の味がより染みこみやすいようです)などを用意すれば「準備に手をかけた」印象もこっそり演出できます。
いつでも熱々が食べられる!温まるお弁当
どうやって温まるの?
「温まる容器」に入って届くお弁当もあります。焼肉、ステーキ、ハンバーグ、カレー、すき焼きなどを、温めてから食べられるので、とくに寒い中でのロケではみなさんに大好評のはず。 原理としては、容器のひもを引き抜くことで「生石灰」と「水」を接触させ、化学反応を起こします。発生した100度の熱蒸気が容器内で対流・伝導・放射することで、お料理が短時間で温まるのです【発生する熱蒸気そのもの・発熱後の容器は無臭で、商品衛生上まったく無害です】。
まとめ
寒いロケ現場には、「温まる容器」に入ったお弁当や、魔法瓶に入れた味噌汁やカップスープ、コーヒーが喜ばれるでしょう。また、ご飯よりパンのほうが低温でも硬くなりにくいのでサンドイッチBoxを選ぶという手も。アウトドアの設備を持っているなら、現地で「炊き出し」をする上級のおもてなしもアリ。
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ロケ弁は一般の方でも注文できます!
本来、テレビ局や出版社、広告代理店などの撮影日に、スタッフさんや出演者さん、モデルさんが食べるのが「ロケ弁」ですが、一般の方でももちろん、ロケ弁は注文できます。舌の肥えた業界人が食べているのはどんなお弁当?と思ったら、ぜひ「ごちクル」にご注文ください。