接待弁当の選び方
「接待弁当」と一口に言っても、接遇したいお相手によって選び方は変わるもの。ここでは、女性向け・重役向け・そして会合向けのそれぞれでどんなお弁当がふさわしいのか考えてみました。有名レストランのお弁当、ネット注文ならではの便利さを生かして、中華、和食、洋食など幅広いジャンルから宅配弁当を選んでみましょう。1000円台から、格上の印象を与えるお弁当は注文可能です。使い捨てでなく、回収容器に入った高級弁当もあります。
女性向け接待弁当
とにかく「あれこれ、少しずつ食べたい」が女性に共通の欲望ではないでしょうか。接待の際のお弁当も、少量ずつ、多品種が美しいあしらいで盛られているものが女性に好まれると思ってよいでしょう。プラス、「食べている姿が美しく見える」ことにも気遣いたいもの。それには、かみきりにくい食材を避け、できればすべて一口サイズに切られたもの、大きめのお料理でもおはしで切れるほど柔らかく調理してあるもの、を選びたいものです。また、あまり汁気の多いお料理を含むものは避けたいですね。
小さい仕切りに分けられた御膳は主に和食のお弁当に多いですが、洋食にも6つ、9つの小仕切りに収まった美しいものがありますから、探してみましょう。しかもぎゅうぎゅうに詰められているのではなく、余白感のある詰め方、高級感あるあしらいでお料理が収められているものは、ふたを開けた瞬間から「どれからはしをつけよう?」と期待感がつのります。期待しながらはしをつけ続けていければ、お食事時間の楽しさはずっと続くはず。もちろん、その期待に応えるお味や食感は不可欠ですね。
女性向け接待弁当のおすすめ店舗
重役向け接待弁当
大企業の重役の方ならばあるいは食べ慣れていらっしゃるかもしれませんが、おもてなしの気持ちを表現しやすいのはやはり、フォアグラ・キャビア・トリュフのいわゆる「世界三大珍味」やAランク和牛など「高級で希少な食材」を含むもの。こういったタイプは接待弁当の代表選手ですね。ここぞという重要接待の際は、たとえば思いきって3000円以上のものを選んでも。ただ、外食で使う3000円よりも、お弁当に出す3000円のほうが高級感が演出できることが多いものです。
ほかには、「出来合いをただ注文しました」というお仕着せ感を避けるためにも、旬の食材、季節を伝える演出がほどこされたものだと、気持ちを伝えやすいでしょう。春ならぜんまいやたらのめ、いさき、夏ならめばるやあわび、秋ならかつおや松茸、冬ならかぼちゃやうなぎ、かきなど……。こういったタイプは和の御膳に多いですね。「一期一会」を意識して旬の食材を調理したものは、調理人の心栄えを通しておもてなしする側の真心をお客さまに伝えます。
重役向け接待弁当のおすすめ店舗
ゆるがぬ「芯」は“節と昆布でひく出汁”。「今このとき」のベストを貫き続け、ミシュランに6年連続で評価される至高の京料理店。
創業天保元年。二世紀に及ぶ歴史誇る料亭「なだ万」。老舗の味と品格を受け継ぐ本格日本料理膳を、お手元にお届けします。
会合向け接待弁当
会合でみなさんに食べていただくお弁当は、歓談しながら、が前提。ですから、一番留意すべきは「おかずの大きさ」ではないでしょうか。一口サイズのお料理や、一口サイズに切られた食材、あるいは簡単に噛み切れる、おはしであっというまに切れるお料理が入ったものを選ぶとよいでしょう。あとは、ずらっと並んだお弁当のふたが開いたときの「見た目」の繊細さ、彩りの美しさも重要!
お好みの違いを先回りで考慮し、2種類ご用意、選んでいただくのも心配りのひとつかもしれませんが、その場合も「容器」や「大きさ」は同じもののほうが、並んだ場合に調和感があるので好ましいですね。お値段も2000円台くらいのものを選べば、容器もしっかりしていて、それなりの「正式感」「おもてなし感」が伝わることが多いでしょう。
そして、はしをつけ、お口に入れていただいた瞬間に「あっ」という驚きのある「冷めてもサクサクの揚げ物」など、時間がたっても質が落ちない工夫が凝らされたお弁当が選べれば、おもてなしの気持ちはなおのこと強く、華やかに伝わります。
会合向け接待弁当のおすすめ店舗
290年を超える京料理の伝統と技を受け継ぐ、身体と心に優しい和食。<br /> 高級料亭のおいしさとともに食のしあわせをお届けします。
90年以上の歴史がある新橋演舞場で幕間に提供されてきた弁当。伝統と文化を味に込めました。ぜひご堪能ください。
明治三十三年創業、日本橋に端を発する老舗。江戸味の粋、四季の素材を大切に、伝統の技が紡ぐおもてなしをお楽しみください。